借金はあるけど、今が人生で一番幸せ

借金が約500万あるけど、私は人生で今が一番幸せ。

小さい頃から32歳くらいまで、本当に苦しかった。

学生時代は学費免除してもらうためにめちゃくちゃ勉強を頑張ったし、奨学金で通ってるから無駄にしたくなくて週6、1-6限まで講義を受けていた。

奨学金と少しの仕送りでは生活できないから週6、7でバイトもしてた。資格もたくさん取った。

努力した分が報われるわけではないから、結果は出なかったけど。

大学時代の就活は、リーマンショックの影響でことごとく不採用。

大学4年の3月にやっと決まり、なんとか滑り込んだ零細企業は超絶ブラック。

社長自らのいじめやパワハラなんて当たり前。毎日社員同士の悪口大会、直属の上司からは本当にヤバい発言をたくさんされた。

頑張っていたけど、ある朝、布団から動けなくなった。まるで体の上にぬりかべがいるみたいだった。

それからしばらくして退職。

その後いくつか転職した。

頑張っても手取り13万のワープアの時代も長かった。

ワープアだったから実家から出られなくて、親との関係もどんどん悪くなって、命の危険も感じるほどに。

役所やNPOにも相談したけど「親以外で誰か頼れる人はいませんか」とのこと。頼れる人がいたら相談なんてしない。保護シェルターも住んでる地域にはなかった。

警察にいたっては「家族なんだから仲良くしないと」で帰された。なぜ仲良くできる前提なんだろう?「家族だから」苦しいのに。

心身共にボロボロで、このままでは自分が死んでしまうと思った。

お金はなかったけど全部捨てるつもりで上京してきた。

お金なし、職なしだから、変なアパートにしか入居できなくて、その後いろんなトラブルにもあった。

単発バイトをしつつも職が決まらない日々。

生活費が足りなくなり、区役所に相談しにいったり、貧困問題に取り組むNPOに相談しにいったり。

そこですすめられるのは「自己破産」や「生活保護」だけ。

一時的にお金が借りられる制度はあったけど、コロナ前の昔は貸付条件が今よりめちゃくちゃ厳しくて1円も貸してもらえなかった。

でも、親に連絡が行く生活保護は使えないし、自己破産もできない。

国のセーフティーネットはネットの役割を果たさず、穴をすり抜けてどんどん下に転げ落ちていく。

親や親族に頼れないから、借金に借金を重ねていった。

現金がない、お金が入ってくる当てもない。

毎日怖くて眠れなくて、お金もないからご飯もあんまり食べられないし食べる気力もない。ストレスでずっと具合が悪かった。

でも、蜘蛛の糸ほどの細い幸運のおかげで、なんとか、なんとか生き延びることができた。

そして、必死で生きていくうちにほんの少しずつ良くなってきて、幸せだと思えることが多くなってきた。

勉強してきたことはすぐには役に立たなかったけど、巡りめぐって意外なところで役に立っている。

離れたことで親との関係も改善してきたような気がする。上京してカウンセリングを受ける中で親の事情も少し汲めるようになってきた。

昔は借金がなかったけど、とても苦しくてしんどかった。

食べるものも「これ消費期限過ぎてるけど大丈夫かな」「カビ生えてないかな」「腐ってないかな」「お腹壊さないかな」って毎回ビクビクしてた。

今はめちゃくちゃ借金があるけど、自分の人生を生きてるって感じがする。

スーパーには新鮮なものしか売ってないから安心して選べるし、やりたかったことも好きなことも少しずつできるようになってきた。

「自分で選択できる幸せ」を噛み締めている。

ありがたいな、幸せだなって心から思う。

何度も考えるけど、「あの時」に戻れたとしても私はやっぱり生きるために借金をしたと思う。

私にとって借金は文字通り命綱だったし、あの時はそうするしかなかった。

利息は貸してもらえたことに対するお礼だと思ってる。

高すぎる金利もあるから、それは早めに返したいけど…。

勉強やダイエットと一緒で、借金返済に一発逆転なんてない。

コツコツ返し続けるのが王道かつ唯一の道なんだろうな。

完済したらやりたいことがたくさんある。

楽しみだなぁ。

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